塾は、自分と同じ学校の友達と一緒に頑張ることが出来ます。
自分がくじけそうなとき、怠けそうなときに刺激を受けて頑張れるということがあります。授業がわかりやすい、みんなと楽しく勉強できるということもあるでしょう。また、入試の情報やカリキュラムなどがしっかりしていて任せて安心感があるかもしれません。その他にも塾のいいところはあるでしょう。
それでも私は、多くの子供たちにとって家庭教師がいいと思っています。

理由を上げると、
1.送迎が不要で、行き帰りの心配がいらない。
2.生徒一人ひとりにあったカリキュラムが組める。
3.拘束される時間が短い。
4.分からないところは、分かるまで何度でも気兼ねなく説明してもらえる。
5.分かっていることはやらなくていい。
6.得意なところはスピードを上げたり、ハイレベルな問題も出来る。
7.信頼できる家庭教師とのコミュニケーションは、メンタル面でプラスになる。
8.自分で勉強するスタイルが確立できる。
9.毎日ゆとりを持って生活できる。
などがあります。

塾では、「英語と数学は1週間に2時間」などのように、教科毎の時間配分(カリキュラム)は全員同じです。

生徒によって、やるべきことは違うのではないのか。
「どの教科もバランス良く」は、学校だけで十分ではないのか。
あとは、あなたにとって「必要なことを必要なだけ」勉強することが重要ではないのか。 そう思います。

何をやるかを言うことは簡単です。
大げさに言えば教科書全部丸暗記。これが出来れば成績は上がるでしょう。
そこまでいかなくても、例えば歴史年表200個丸暗記。 それが出来れば、年表問題は完璧でしょう。
でも、出来ない子供たちは?
出来るけどとても時間がかかってしまう子供たちは?
それでも暗記しないといけない?
暗記できないと、努力が足りないということ?
出来なければ、もっとガンバレ!と励ませばいい?
そんなに年表を暗記しなくても問題が解けるとしたら?

教える側は、万全を期すために、又は心配になってきて、あれも、これも・・・・とどんどん子供たちに押しつけていきます。
入試問題やテスト問題を指さして、「ほら!ちゃんと私が教えたことが出ているじゃないか」と示したいのです。
しかしこれは危ない誘惑です。 子供たちは、これだけやれば大丈夫と分かっていても、その「これだけ」があまりにも多いことに嫌気が差し、投げだしたり、自分はだめなんじゃないかと挫折したりすることも多いからです。 私は歴史年表丸暗記が悪いと言っているのではありません。 難なくクリア出来る子供もいるでしょう。 でも、みんなそれぞれ、「やり方・やること・やらなくていいこと」は違うのではないでしょうか、と言いたいのです。

塾に入ると多くの時間を拘束されますが、夏期講座や入試直前講座・英検対策講座などなど、全部あなたにとって必要なものばかりですか?
受けたくないと思う講座はないでしょうか?
あるいは、もっと特定の教科(例えば英語など)を集中して勉強したいと思うことはないでしょうか。
みんなが行っているからなんとなく・・・と安易に考えていないでしょうか。
みんなと一緒でないと不安でしょうか。

塾の勉強は、友達と競い合い、「やらされ」、「与えられ」、「勉強させられる」、「管理される」勉強です。
かわべの家庭教師は、その逆を目指します。
Don’t study harder. Study smarter!
(一生懸命頑張って勉強するなかれ。賢く勉強しよう!)
効率よく勉強すれば、あなたにピッタリの勉強方法が身に付けば、自由な時間が増えます。 その時間を自分の好きなこと・興味のあることに使うことが出来ます。
旅行、ショッピング、映画、釣り、読書・・・・・。
想像するとワクワクしてきて、きっとそれはすごいパワーになるでしょう。
もっと勉強するのなら、この自由な時間の中から自らが積極的に選択して欲しいと思います。

私が塾で教えていたとき、家族でとる夕食の時間もままならない生徒が多くいました。 
部活と塾で時間がないのです。親子で食事が出来るのは、子供が18歳になるまでかもしれません。
何が大切なのか、何か大切なものを失っていないでしょうか。
「何をやるのか」と同時に「何をやらないのか」をじっくり話し合い、子供たちにはっきり言ってあげること、家庭教師が一種のフィルターになってあげること、これが私たちの役割のひとつだと考えています。

家庭教師だっていいことばかりではありません。
「聞きやすい・質問しやすい雰囲気」は重要ですが、慣れてくると自分で考えることをあまりしなくなり、なんでもすぐに家庭教師に質問してしまうようになる危険性があります。 信頼関係は重要ですが、依存心が大きくなることはいいことではありません。 勉強は本来「自分で」するものなのですから。

その辺は十分注意して指導していますが、それでも家庭教師はいつまでも続けるものではないと思っています。
家庭教師は、初めて自転車に乗る時につける「補助輪」のようなものです。
自分の勉強スタイルが出来てきたら、家庭教師の回数を減らしていって、
「もう、家庭教師やらなくても大丈夫!」 「自分でやってみる!」
そういって笑顔でかわべ家庭教師学院を卒業していってほしい。
そんな思いで私は毎日家庭教師をしています。
そんな逞しい、自立した言葉が聞けたなら、こんな嬉しいことはないです。
そしてまた必要になったら、その時に利用してほしい。
君は出来ないんじゃない。
やり方を知らないだけなんだよ。

学院長・プロ家庭教師
川辺 健一郎