家庭教師の会社が”家庭教師の選び方”について発言するのはおかしいと思われるかもしれません。
しかし、かわべ家庭教師学院に今までに入会されたおよそ20%の方々は他の家庭教師を経験されておりまして、そこで何らかのトラブルにあわれた方々のお話しを何度もお聞きしてきました。
家庭教師を始めようと思ったとき、家庭教師の会社を探されるときのご参考になれば幸いです。

1.システム・料金の説明は、保護者のみで聞く

家庭教師を始める前に、家庭教師派遣会社のシステム、料金等の説明をご自宅でを受けると思います。家庭教師の派遣会社からは、お子さんも同席してもらい一緒に説明を聞くよう勧められることが多いと思いますが、その場にお子さんは同席されない方がいいでしょう。
説明を受けてお子さんが家庭教師をやりたいという気持ちになった場合、その後でシステムや料金の説明を受けてみて保護者の方は断りたいと思われても、わが子を思う親の気持ちからして非常に断りにくくなるものです。また、説明に来た人が実際に家庭教師として指導しないかもしれません。その場でお子さんがやる気になることよりも、今後も安心して任せることができる会社かどうかを、保護者の方が冷静に気兼ねなく判断できる環境で説明をお聞きになることをお勧めいたします。

2.その場で決めない(契約をしない)

説明を受けた後、その場で家庭教師を始めると決めない(契約をしない)ことです。
もう一度じっくり検討し、パンフレット・案内もよくお読みになることをお勧めします。
また、契約事項がある場合は、その必要性も検討してみるべきでしょう。例えば1年契約を結んだ場合、1年以内はやめることができません。それでもやめる場合は違約金(4万円~5万円)を支払ってやめることになり、トラブルになってしまうことも多いようです。
そもそも、家庭教師を長期契約するメリットが利用する側にあるのでしょうか?
先生の交代を希望してもなかなか次の先生が見つからなかったら?
思うような効果が上がらなかったら?
家庭教師が必要なくなったら?
などなど説明を受けてすぐに判断できないことも多いはずですし、契約書等をよく読む必要もあるでしょう。その場ですぐ契約をしないことです。
自信がある家庭教師の会社なら入会や契約を急かしたりせず、しばらく待ってもらえるはずです。

3.教材費の有無を確かめる

電話による勧誘をするところの多くは高額な教材を販売する会社ですが、本当に必要なものかどうかじっくり検討してみましょう。
高額な教材とは、ローンを組んでお支払いする総額が高額という意味です。毎月支払う額を強調され、なかなか支払総額は教えてもらえないので注意が必要です。
かわべ家庭教師学院は、基本的に学校の教科書・問題集、配布されるプリントで十分という考えです。まだ、与えられたものを十分使いこなせていないのに、あれこれやってみるのは逆効果だと思っています。そして、問題演習が不足すればプリントを配布しています。教材が必要なら、書店で売っている教材を購入していただく事をお勧めしています。それで十分です。 「コラム3 教材について」もご参照ください。

4.体験制度を利用する

家庭教師とお子さんとの相性を心配される保護者の方はたくさんおられると思います。体験制度などがあれば、実際指導を担当する家庭教師で体験してみるといいでしょう。

家庭教師のトラブルは、ほとんどが教材や契約に関するトラブルです。
お子さんにピッタリの家庭教師が見つかる一助となれば幸いです。

学院長・プロ家庭教師
川辺 健一郎