定期テストは出来るのに、実力テストや模試だと途端に出来なくなる生徒って結構いると思います。
家庭教師歴30年の私が考えるその原因を紹介します。

勉強が出来るっていうのは、暗記力と論理的思考力が優れているということです。ただそれだけで、それ以上でもそれ以下でもないです。
定期テストは暗記力重視です。 範囲が決まってますからね。
そして、子供たちがやっている勉強っていうのは、暗記することにウェートを置きすぎている場合が多い。
定期テストなら理解していなくてもそれで何とかなったりします。
気合いでとにかく丸暗記しちゃえば学年1番も有り得ますね。
でも、それでは実力がつかない。せっかく覚えたこともほとんど忘れちゃうからです。

例えるなら、暗記するっていうのは『点(dot)を増やす』ことで、
論理的思考力っていうのは、『点と点を線で結んでいく』そんなイメージです。
個人差はあるでしょうが、頑張って点(dot)をたくさん増やそうと思っても、そんなにたくさん増やせません。 興味が無ければ悲しいかなどんどん忘れていきます。
でも、点を線で結んでいれば忘れない。忘れにくい。
そして理解が伴っているので応用が利く。
覚えるだけでなく、知識に論理を与えていく。
それを一人でやるのは難しいところもありますが、そういう勉強を意識してやることが大切です。

もう一つ例えるなら、暗記力は『足し算』で論理的思考力は『かけ算』です。 暗記は一つ一つ積み上げていきますが、論理的思考力はそれを2倍、3倍に膨らませるパワーです。
よく、全然勉強していない感じなのにスゲェ成績が良い生徒がいますよね。それは、すごい『かけ算』をやってるからです。
『なぜ』を大事にして、 こんなものか~と安易に妥協して丸暗記せず、
理解を深めることで覚えることを最小限にとどめることを意識していきましょう。

学院長・プロ家庭教師
川辺 健一郎